専攻設立の背景
我が国は、国連の海洋法条約の締結により、国土の約12倍、世界第6 位となる約447万km2 の広大な排他的経済水域(EEZ)及び大陸棚において主権的権利を有します。
この海洋の活用により、我が国の脆弱な食料、資源・エネルギー基盤を抜本的に強化し、また、環境問題を解決することが期待されます。
こうした取組みには、技術政策を含む広い視野と長期的な国益に基づく政府の集中的、総合的な推進政策が必要ですが、我が国では海洋の開発・利用と環境保全に対して省庁の枠組みを超えて国家的に取り組む機運の醸成が海外諸国に比べ遅れていました。
平成19年、ようやく日本でも海洋基本法が制定され、環境と調和した海洋産業の健全な発展・育成が強く求められることとなりました。この社会の要請にこたえるため、平成20年4月1日、海洋工学と環境学の学融合を実現すべく、新領域創成科学研究科内に海洋技術環境学専攻が設立されたのです。
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東京大学大学院新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻
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