学生・若手研究者受賞研究紹介
浮体構造物のように水面を貫通する低アスペクト比の物体周りの流れに対して、物体の端部および自由表面が与える影響を調べるため、2種類の実験を行った。1つ目はPIVを用いた固定円筒周りの流れの構造の可視化実験で、これにより円筒端部より吹上げ流、巻き戻し流が発生していることが確認され、またそれらの影響は自由表面の存在により抑制されることが分かった。2つ目は円筒曳航実験による流体力の測定で、Reynolds数、Froude数、物体のアスペクト比に対する流体力の平均成分および変動成分の依存性を定量化し、そのメカニズム考察を行った。円筒のアスペクト比が小さいとき,端部および自由表面の影響が大きくなることが分かった.また,定常抗力のRe依存性はARが変わると傾向が異なることを発見した。これについて仮説を立て,メカニズムの説明を試みた。
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東京大学大学院新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻
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