学生・若手研究者受賞研究紹介
浮体式洋上風車が定格運転を行っている状態で、浮体式洋上風車がピッチ運動により風上側に向かって倒れ込み、風車に流入する相対風速が増すと、風車はパワーカーブに従って出力が一定になるように、翼ピッチ角制御を行う。この場合風車のスラストは低下するため、浮体式洋上風車の全体運動の観点からはネガティブダンピング(負のダンピング)として作用する。ネガティブダンピンは風車のピッチ運動を励起して、出力の安定性に影響を及ぼすと同時にシステム全体の安全性にもかかわる問題となる。
本研究では、当研究室で開発した風車-浮体-係留系の連成応答解析プログラムUTWindを用いて、セミサブ型浮体式洋上風車においてネガティブダンピングの発生状況を明らかにしたものである。
Copyright© 2025
東京大学大学院新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻
All Right Reserved.
Produced by coanet