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プロジェクト

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船舶を用いた沖合CCSの技術開発

  • 尾崎雅彦教授、和田 良太助教
環境省(2016~2020年度) 環境配慮型CCS実証事業
我が国に適したCCSトータルシステムの開発



CO2をはじめとする温室効果ガスの早期の大幅削減が国際的に議論されています。しかし経済社会はCO2排出を伴う石炭・石油・天然ガスの使用に支えられ、低炭素型社会への本格的な移行には時間がかかりそうです。鉄鋼やセメントといった社会インフラに欠かせない材料を製造する際に生じるCO2を大幅に減らす技術開発もこれからの課題です。CCS(CO2回収・貯留)は、現在の産業システムから出てくるCO2を地中や海底下地層に圧入して大気から隔離するアイデアです。最近のIPCC報告書などでは、地球の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃以下(できれば1.5℃以下)に抑えるためにCCSの役割は欠かせないとされており、またCCSを用いた炭素フリー水素製造やバイオマスとCCSを組み合わせたネガティブエミッションの構想も技術開発・実証の段階に入ってくるようになりました。
本プロジェクトは、回収・輸送・貯留・モニタリング一貫システムの総合実証実験に向けた取組を産官学共同で行っているものです。東大では、船を利用して回収プラント(Source)と貯留地(Sink)の間を往復してCO2を運び洋上からCO2を圧入する方式を提案し、CCSが大規模に実施される場合の長距離輸送を考慮したSource-Sinkの組合せの検討、荒天や設備故障などを考慮に入れたロバストな輸送システムや運用方法の検討、波浪中の海上作業の安全性や稼働率を向上させる技術の開発、システム全体のリスク評価などを担当しています。
海に囲まれ、沿岸海域が海上交通や漁業に高度に利用されている日本では、船を利用することによって貯留地をフレキシブルに選定でき、CCS事業の成立性の向上やポテンシャルの拡大が図れると考えられます。

CO2 shipping and direct injection into subsea geological formation
CO2 shipping and direct injection into subsea geological formation
Examples of transport system by ships between capture plant and storage site
Examples of transport system by ships between capture plant and storage site


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